温泉水をたっぷり配合した温泉化粧水

Request:S県H町の本格的な掛け流し温泉施設より、成分無調整の温泉水をたっぷり配合した化粧水の製品化依頼を受けました。この温浴施設は山間の一級河川脇にあり、露天風呂から鉄橋を走るSLを垣間見ることができる、地域でも指折りの人気をもつ温泉です。

Problem:化粧品に添加する配合成分のほとんどは通常1%以下です。しかしこのケースでは、鉄分・ミネラルを多量に含有する温泉を無調整の状態で配合するため、経時変化により温泉成分が析出しやすく、製品の安定性が問題になりました。また地域に根づいた温泉の利用という「地域性」による他製品との差別化(商品化)戦略の練りこみに大きなテーマでした。

Solution:温泉成分は可能な限りの量を添加(20%)。取温泉から約3日間静置し、析出しやすい成分を事前に取り除いた温泉水を配合しました。また、商品企画の柱である地域性による差別化は、温浴施設のロケーションが目を閉じても思い浮かぶような、山里に自生する生薬成分(・・・たとえば春にはSLの線路脇に咲き乱れる桜、野山に自生するアケビ、土手に可愛らしく咲くタンポポ、香り豊かなヨモギの葉、あるいは民間療法で古くから使われているドクダミ、山間の畑を埋め尽くす茶葉など)を使って実現。温浴施設のリピーターが、つい手に取りたくなる。そんな、温泉水と山里の心と肌の癒しにあふれる、まっすぐなウソのない化粧水がこうして完成しました。