静岡県立大学から生まれた

Request:静岡県立大学の環境化学教授である吉岡教授らが同大学初のベンチャー企業として立ち上げた、天然新素材科学研究所株式会社からの依頼。同社が開発したエビ・蟹由来のキトサンを用いた誘導体を活用した化粧品シリーズの製品化依頼を受けました。

Problem:いかに効果の高い原料でも、化粧品に配合するためには国の認可、または米国化粧品工業会(CTFA)でのINCI名取得と、日本化粧品工業会での日本名での名称取得が必須です。また、キトサン誘導体は他成分(とくにアルカリ性)との相性が悪く、組合せ可能な原料の調査実施は困難をきわめました。

Solution:まず最初に、キトサン誘導体の原料特性について吉岡教授、酒井専務から詳しく学びました(レクチャー)。ここで、化粧品原料に多く使用されるアルカリ型誘導体との相性がきわめて悪いこと、保湿原料として多用されるヒアルロン酸ナトリウムやナトリウムを結合した増粘剤とも複合が困難であることが判明。そこで、これらナトリウム結合原料を避け、製品化に向けてあらゆる原料との確認を実施しました。また、化粧品の原料名称取得については、米国化粧品工業会と日本化粧品工業会にキトサン誘導体(キトサン(ラウラミド/サクシナミド))で申請を行い、世界基準のINCI名称と国内名称を取得しました。製品はキトサンのバリア感と、頭皮環境を整える抗菌効果を満喫出来るヘアミスト、洗浄と同時に肌機能の回復を目指すハンドメイド石鹸の2種類をラインアップ。シリーズ追加製品としては、キトサンにPCA−NA(dl−ピロリドンカルボン酸)を付加した原料を新しく追加し、これを化粧水ベース原料として配合し製品化に至りました。静岡県立大学初のベンチャー企業という事と、皮膚再生能力に優れる、素肌に有効な(キトサン(ラウラミド/サクシナミド))を限界まで配合することで、他には存在しない製品化の実現が可能になった事例です。